
我が家ばかりが釣りを楽しみ、美味しく食べて…魚の調理方法紹介してなかった…。
今回はキャンプのアクティビティの1つとして釣って美味しいお魚を、アウトドアで簡単に美味しく食べる方法をご紹介していきます!
子供が喜ぶキャンプ飯!海釣りをしよう!
当ブログでは食育の観点から、初めてのファミリーキャンプとファミリーフィッシングをたびたび紹介しています。
魚嫌いな小さなお子さんでも、【自分で釣って、調理をし、自分で食べる】という喜びはお子さんの成長にも影響を与えるのではないでしょうか?
また、我が家の息子は初めて釣った魚を『かわいい!』と表現し、その『かわいい』生き物の命を食べて人間は生活している事を知るのも【食育】だと考えています。
そんな食育にも繋がる【海釣り×ファミリーキャンプ】を紹介していきます!
よく釣れる魚!
初めてのファミリーフィッシングでは限られた種類の魚を狙う方が簡単に釣る事ができます。
対象魚になるのはイワシ・アジ・サバです!この3種類の魚は、サビキ釣りという釣り方で簡単に狙う事ができ、初めての海での釣りの初歩的対象魚です。
タイミングよく魚の群れと出会う事ができれば、初心者でもとんでもない数を釣り上げる事も可能です!
ひかり物?青物?
また多くの釣り人の中でも『結局1番旨い魚は?』という問いに、この3種類を上げる方も多い人気の魚です。
よくお寿司が好きな方や、魚料理が好きな方なんかが『ひかり物が好き!』『青物が旨い!』なんて言ってるのを聞いた事がないでしょうか?!
このひかり物とは、元はお寿司屋さんの専門用語になります。背中部分が青くて腹の部分が白い魚を『ひかり物が良いの入ってるよ!』なんて言ってます。
一方青物とはよく釣り人が使う専門用語です。もちろんイワシやアジ・サバなども青物の仲間なのですが、釣り人がイメージする青物は少し違います。
サビキ釣りで『今日は青物を狙うぞ〜!』なんて釣り人はいません。
釣り人の狙う青物とはブリ・カンパチ・ハマチなどの比較的、大きな青魚を指します。少しずつ海釣りに慣れてくると誰もがロマンを求めてチャレンジする事になるでしょう♪
必要な物
今回はサビキ釣りをやる前提で、必要な物をピックアップしていきます。慣れてきて違う釣り方にチャレンジしたい時には、少し道具も変わってきます!
釣竿セット
とても簡易な物でOK!初めての方は釣具屋さんや、ネット通販で【サビキ釣りセット】として仕掛けも入ったセットも売っています。それで充分なので揃えましょう。
ちなみに、釣竿とリール(糸を巻き取るクルクル回す部分)はセットで購入した方が安いのでそちらを!
こだわりだすと、釣竿とリールは分けて性能を見て購入していくことになりますが、初級はセットでOKです。
サビキ仕掛け
サビキ仕掛けの特徴は、1つの仕掛けに針が複数ついています。そして、仕掛けの1番下の部分にエサを入れるカゴが付いています。
パッケージに大きくサビキ用とイラスト入りで書いているのでそちらを!
ちなみに、仕掛けには針のサイズが書いています。一般的には大きな魚を狙う時には、大きな針を。小さな魚が多い時期には小さな針を選択します。
針の号数を見るのは初めての方だと迷うと思います。釣具屋さんで購入する場合は店員さんに聞くと、その時期にオススメな針のサイズを教えてくれます!釣具屋さんでの質問はベテランの方でも、情報収集の為に行う普通の行為なので遠慮なく質問して下さいね♪
ネット通販で購入する場合はパッケージに大アジ用や小アジ用と表記されている物がわかりやすいです!
時期的な選択だとサビキ釣りの対象魚は、春は産卵前なので大き目のサイズが。夏は産卵後なので小さな魚が。秋はその後の成長具合によって、夏場よりもサイズアップしています。
●春、秋→数はそれ程期待しないで大きなサイズを狙います!
●夏場→小アジと呼ばれるような、小さなサイズが沢山釣れます。数釣りと言ったりしますが、お子さんでも気軽に群れに当たると沢山釣れます!
サビキ釣り用エサ(オキアミ)
オキアミやアミエビと呼ばれる小さなエビ。購入する場合は、1匹単位ではなくグラムやキロ単位。一般的には細かいエビをまとめて冷凍した物を切り売りする為、レンガのような形で売られています。
ファミリーフィッシングで半日程度遊ぶには500グラム程あれば充分です!
クーラーボックス・発泡スチロール
釣れる事を前提にですが、持ち帰りや持ち運びする為に用意しましょう!キャンプ用にクーラーボックスがある場合などは、釣れた魚をジップロックなどの袋に入れてクーラーボックスに入れてもOKです。
もしもクーラーボックスがないご家庭は発泡スチロールでも大丈夫!サビキ釣りではそんなに大きなサイズの保冷容器を用意する必要はありません。
氷
氷もクーラーボックスと一緒にあると便利です。魚は鮮度が大事なので、しっかりと冷やして持ち運びしましょう!
バッカン
バッカンとは、折りたたみのできる簡易バケツです。釣具屋さんに売っています!バッカンはすごく使い勝手が良く、持ち手にロープがついている事がほとんどです。
僕は海の水を汲んで釣れた魚を一時的に入れていたり、少し手をすすぎたい時も海の水で軽くすすいだりします。
キャンプ場でも手洗い用のジャグの下に、キャンプサイトが濡れないように排水受けとし置いたりしています。折り畳めて、使い勝手が良いので持っておくと便利だと思います!
2リットルペットボトル
これは釣り人のオッチャンに教えて貰いました。当時、釣りを始めて間もない頃、飲み水用に持っていた2リットルのペットボトルを使って、手を汚さずに仕掛けのカゴの中にエサを入れる方法です。
①ペットボトルを横半分に切ります。
②下半分に海から汲んだ海水を入れます。
③飲み口のキャップを閉め、下半分のペットボトルに飲み口の方を下にして差し込みます。
※下半分に重りになる海水が入り、上部に切り口が来ている状態。
④上部ペットボトル切り口にアミエビを入れ、海水を混ぜます。
⑤そこへカゴのを入れて上下すると、ペットボトル内でエサが舞い、カゴに入っていきます!
これはとても便利なので、手が汚れたくない方は試す価値ありだと思いますよ♪
釣り方
サビキ釣りはすごく簡単な釣りです。サビキ仕掛けのパッケージを見るだけでも簡単に始める事が出来るので、初めての方やお子さんにもオススメしています♪
心配性の方はコチラの記事を参考にして下さい!詳しくゼロからまとめております↓
捌き方!
①まずはウロコを取ります。尻尾の方から頭に向けて包丁の刃を使い取っていきます。
腹や背中部分にウロコが残らないように注意が必要です。ウロコを取っている最中は、周りにウロコが飛び散りますので、流水を掛けながらウロコ取りを行うのも良いでしょう。

写真https://www.sirogohan.com/sp/recipe/aji/
②次にゼイゴを取り除きます。ゼイゴは尻尾の付け根からお腹部分にかけてある、骨の様な…ウロコの様な…硬い部分があります。
そのゼイゴを包丁ですき取るように、取り除きます。包丁を上下に動かしながら、少しずつすき取っていきます。
③ウロコ取り、ゼイゴを取り除ききると、次は魚の頭を落とします。頭を左、尻尾を右にして頭と腹ビレを斜めに、なるべく身を残すように中骨まで包丁を入れます。
魚をひっくり返して同様に包丁を入れて頭を落としてしまいます。
続いて、お腹の中の内臓を取り除きます。開いた腹の中に内臓が入っているので、指や包丁の先を使って掻き出します。

写真はアマゴ(川魚)
内臓を取り除き終わると写真のような状態。写真は以前処理した川魚を使用していますが、中骨のあたりに濃い黒い部分があります。
これは血合いと言って、残してしまうと生臭さの原因になってしまうので指や包丁の先で取り除きます。包丁の先でカリカリし、流水で洗い流すと綺麗に取れるので忘れずに処理しましょう!
これで基本の魚の下処理は完了です!このまま唐揚げや、煮付けに使えます♪
刺身が食べたい!
お刺身にしたい場合などは、3枚におろす必要があります。なかなか、サビキ釣りではお刺身サイズの良型とは出会う事が難しいですが、覚えておくと良いですよ♪
3枚におろす

写真https://www.sirogohan.com/sp/recipe/aji/
まず背中から中骨にかけて包丁を入れていきますが、最初の一刀は軽く切れ込みだけを入れます。次に切れ込みをなぞるように中骨まで包丁を入れると真っ直ぐ綺麗に、身を残す事なく3枚におろす事ができます。腹身も一緒の手順で少し切り込みを入れて、次に中骨まで包丁を入れます。
最後に尻尾の方から、中骨に軽く包丁を当てながら頭の方に向かって骨と身を剥がしてやると綺麗に捌けます。
これを両面行い、身の部分が2枚と骨の部分に別れたら3枚おろしの完成です!
さく取り!
次に魚の皮を引きます。尻尾の方から皮と身の間に包丁を入れ、片手が包丁もう一方の手で皮を掴みます。そして皮を引っ張りながら、上下させると少しずつ皮と身が離れていきます。
※皮を引く時は、皮が剥がれればいいのでやりやすい方法でOKです。僕のやり方がベストかはわかりませんが、僕はこのやり方に慣れてしまったので。
次に腹骨をすき取ります。身の腹部分にはあばら骨の用に骨があるので包丁を斜めに入れ、身を取りすぎないようにすき取ります。

写真http://dt125kazuo.blog22.fc2.com/blog-entry-583.html
そして、中骨があった部分にも血合と骨が残っているので腹部分の身と背中部分の身に分かれるように切り取ります。
取り除くと・腹側の身・背中側の身・中心(中骨部分)の血合と骨の部分の3つのパーツに分かれます
あまりに魚が小さいと、この血合と骨を取り除くのに身が少なすぎるので、ピンセットなどを使って骨だけを抜き取る作業に切り替えます。
※これがあまりに面倒なので、釣り人は刺身にする魚をそこそこ大きな魚しか選びません。(どうしても刺身が食べたい時以外は笑)
これで刺身用も完成です!後は食べたいサイズに切り分けるだけ。文章では大変そうですが慣れればそんな事もないので、是非1度チャレンジしてみて下さいね!
とてもわかりやすく魚のさばき方をまとめて下さっている記事がありますので、そちらも参考にして下さい↓
川魚
『鮎やイワナなどの川魚の方が興味がある!』
という方は、以前行った渓流釣りとBBQを実践レビューした記事があるので参考にしてみて下さい!小さなお子さん連れでも全然楽しく遊べますのでオススメです。
食べてみよう!
それでは、せっかく釣った魚は美味しく食べましょう!自分で釣った魚の味は格別です♪キャンプの夜にご飯の一品にも良し、お酒の肴にも良しです!お子さんの食育の為にも是非チャレンジしてみてください。
※今回は小さなサイズでも美味しく食べれる料理のみを紹介させて頂きます♪
唐揚げ

写真https://beergirl.net/bjrecipe_816/
最強です!正直言って、これが1番美味しい食べ方ではないでしょうか?
1度にいっぱい食べると飽きます笑。が、調理工程も簡単で、なによりちょっとサイズが小さい方がカリカリに揚げられて、頭からガブリといけるとも良いところです。
- 下処理をした魚に片栗粉をまぶします(お腹の中までしっかりと)
- 油でじっくり、カリカリに揚げます。
終了!これに塩胡椒をして頭からガブリといくだけ!簡単美味しい一品です!
少し工夫をするならカレーパウダーがあると最高!お酒に合います♪
塩焼き

こちらも簡単に食べられる塩焼きです!自宅でも食べられるのですが、そこはキャンプ飯。串焼きにしましょう。オススメは竹串よりも100均でも購入できる鉄の串がオススメです。焼いている最中は串が熱くなるので、軍手などが必需です。魚嫌いなお子さんでもワイルドに、かぶりつけば楽しくて食べてくれます!
- 下処理した魚に串を刺す(魚の口の中から尻尾にかけて)
- 少し多めに塩をかけて、じっくり焼きます♪
以上!この料理は美味しいですが、醍醐味は味ではありません。串刺しの物をガブッとかぶりつく体験です!一度は憧れた事はありませんでしたか?アニメのキャラクターが豪快にお肉や魚をガブッといくシーンに?!今も昔も変わりません笑。
子供ってそういうのに憧れています♪
なめろう

大人の時間がやってまいりました。子供の為と思いこの記事を書いていますが、読んでくださっているのはパパ&ママ。大人が楽しみじゃないと、釣りも面倒になってしまいます。
正直言いまして、サビキ釣りで良型の刺身に出来るサイズはなかなか釣れませんし、小さい魚を刺身用に下処理するのはかなり面倒です。
そこでオススメがなめろうです。小さな身でも叩けば美味しく料理に出来るので、お酒のアテに是非
- 3枚におろした身を食べたい分だけ用意する!
- 酒、ネギ、青葉、生姜、味噌、醤油を用意(分量は適量、センス!)
- 全てを混ぜ合わせて、包丁で叩く!
これなら小さい身でも、複数用意する事で一品に仕上がります。アウトドア・キャンプの夜の楽しみに是非オススメですよ♪
アジの南蛮漬け

これも大人向けかな?大好きです!甘酸っぱい味が食欲を掻き立てます。
ご飯のお供にも良し、お酒のアテにも良しです♪また、上記した唐揚げの延長線で作れる料理なので一味違う美味しさを手軽に味わえます!
- 漬け込む甘酢を作る
- 甘酢に一緒に漬ける野菜を用意!(玉ねぎ・ピーマン・パプリカなど)甘酢に混ぜる。
- 揚げたての魚の唐揚げを油を切り、甘酢へ投入!
以上!出来立てのアツアツでも美味しいですが、時間が経っても味が染みて美味しいです♪
甘酢
・酢 1/2カップ
・砂糖 大さじ2杯
・濃口しょうゆ 大さじ1杯
・塩 小さじ2/3杯
・水 1/4カップ
・鷹の爪 1本
※これらを混ぜ合わせるだけで漬けるタレは出来ますが、僕は1度野菜と一緒に軽く沸騰させてから使うようにしています。
※また、お子さんが食べる場合は砂糖を多くして少し甘みを増してあげると食べやすいです!
注意
昨今のアウトドアブームの影響により、全国各地でアウトドア客のマナーが問題になっています。当ブログで過去に紹介したキャンプ場も先日二ヶ所、閉鎖が決まりました。多くの釣り場も、釣り人のマナーが問題になり立ち入り禁止になってしまうケースが全国で起こっています。
キャンプ場や釣り場だけではないですが、必ずゴミの持ち帰りなどご協力お願いします。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
アクティビティを楽しみ、生き物に接し、その命を頂く。ご両親は楽しみにするのは食卓かもしれませんが、お子さんは全てが学びになり成長に繋がるかもしれませんね!
是非、ファミリーキャンプと一緒にファミリーフィッシングも楽しみ、その魚をお子さんと味わってみてくださいね!