
秋も深まってきて、段々と寒さが増してまいりました。激熱だった夏は遠く昔に感じてしまいます…。汗もかかない季節で過ごしやすく、個人的には大好きな季節の到来です。
僕と同じ真夏嫌いの方々は、やっと活発に動き出す頃でしょうか?笑。
『これからキャンプにチャレンジしよう!』なんて方も多いのでは?と思います。しかし、皆さんより少しばかり先輩の僕から、秋〜初冬キャンプの気をつけておく事と、楽しみ方を紹介しておきます!
秋〜冬キャンプはとっても寒い!
『知ってるわ!』と聴こえて来そうですが、何度でも言います。本当に思っているより、キャンプ場は寒いです。
田舎は寒いとよく言いますが、山の麓や川辺ではより寒く感じます。また、キャンプ場では風を遮るものがないのも体感気温が低く感じる要因のようです。

山の気温は、標高差と反比例して下がっていきます。
式にしてみるとこんな感じで、100m登るごとに0.6℃ずつ寒くなっていきます。
例えば
[ 最低気温 ]標高0mで20℃の場合、標高3000mでは、2℃
[ 最高気温 ]標高0mで30℃の場合、標高3000mでは、12℃
という風に計算します。

標高による気温差に加えてもう一つ寒さを生む気象要因が、風です。
無風のときに比べ、風速1mの風が吹くと体感温度は1度下がるといわれています。強い風が吹くと、急激に寒くなることが分かります。
例えば、標高0mの平地の気温が30℃の場合、標高3000mで5mの風が吹くと、どうなるでしょう。
標高と風による気温差=-23℃。体感気温は、7℃にまで下がります!
体感気温差20度は当たり前。夏でも山が寒い理由 | 国産アウトドアブランドのファイントラック
こちらの情報は登山専門サイトより引用させて頂きました。キャンプでは3000メートルの標高に登る事はありませんが、高原などの標高が高い場所へ行く際には、より防寒を徹底しなくてはいけません。
防寒しよう!
防寒といえば、まずお手軽にできるのは防寒着。最近はユニクロからウルトラライトダウンなどの、コンパクトに収納できるダウンや、インナーとして使えるダウンなども発売されています。


初めての秋〜初冬キャンプでいまいち寒さが想像できない場合は、こういった防寒着を持っておくと便利です!
他にはこちらも最近なにかとアウトドア好きの中では話題にあがりますが、作業着メーカーの『ワークマン』が安くて性能が良いと評判です。
もともと作業着メーカーですから、動きやすさや機能性は抜群に良いです。そこからバイクに乗られる方などに『防寒着としての使い勝手の良さ』が評判になり、段々とアウトドア好きも沢山の方が愛用するようになってきました。
価格もかなり安く、デザインも作業着メーカーとは思えない程オシャレな物も沢山発売されています。
なにかと初めてのキャンプではお金もかかってしまいますが、秋〜初冬にかけてチャレンジされる方は防寒着にも注意が必要なので、ユニクロやワークマンなどの、割と安く機能性も高い物を1つ荷物に忍ばせておくと安心です。
テント内が一番注意!
防寒に関して一番疎かになりがちなのが、就寝時のテント内です。
テントの外で活動している時はなにかと動きますし、暖かい食事などで温まる事もできます。
しかし就寝時は動く事もありませんし、寒くて寝られないなどとなれば、1泊2日や2泊3日のキャンプにおいて、次の日が寝不足で楽しむ事が出来なくなってしまいます。
また、多くのベテランキャンパーの皆さんがあげる失敗談でも、【忘れ物と就寝時の寒さ対策】の2つが圧倒的に多いように思います。
僕自身もファミリーキャンプを始めた頃は、パパ友のベテランキャンパーさんから強く念押しされたのが
『就寝時の寒さ対策としてシュラフ(寝袋)の耐寒温度が良い物を!』
とのアドバイスを頂いてシュラフ選びをした事がありました。皆さんも快適なキャンプを楽しむ為に、テント内の防寒を知っておきましょう。
寒さの原因は底冷え!
秋〜初冬にキャンプにチャレンジする際、【いきなり真冬に!】という方はいないと思います。

これは2017年11月の、東京の気温の変化です。夜中や明け方でも10度前後、11月の後半に差し掛かってくると最低気温が3度なども見受けられます。
では真冬の格好をしていればテント内でも快適に就寝できるのか?答えは確実に無理だと思います。
テント内は風も凌げるので、外気温よりも暖かいはずですが、背中からの底冷えでかなり寒く感じます。
ベテランキャンパーの皆さんが行う、底冷え対策!
- テント内に、底冷え対策にもなるマットを敷く
- コット(簡易ベット)を使って、地面に触れない
- 耐寒性能の良いシュラフを使う
- ストーブなどの暖房器具を使う
まずストーブなどの暖房器具ですが、小さなお子さんがいるご家庭は、就寝時に使うのは危険も伴います。また一酸化炭素中毒にも気をつけなくてはいけない為、付けっ放しでの就寝は危険です。
次にコット(簡易ベット)とマットを合わせて紹介しますが、どちらにも共通して言えるのは、キャンプ場の地面が凸凹している時に便利なキャンプギアになります。
砂利などが多いと背中が気になって寝られませんからね…笑。
この機能とプラスして底冷え対策にもなるというキャンプギアなので、予算に余裕がある方にはオススメです!
最後にシュラフですが、シュラフは殆どの季節のキャンプで使いますので必ず必要になります。またマットやコットの上で寝る際にも、寒い季節には必ずシュラフ(寝袋)に入った状態で寝ますので必ず用意してください。
どれを選べば…?
個人的な経験談から言うと、機能性の高いシュラフを用意する事が1番良いと思います。
我が家にも4歳と1歳の子供がいますので、現在はなかなかワイルドなキャンプ場に行く機会はありません。(友人だけでとなると無人島に行ったりするのですが笑)
その為キャンプへ行く際、現在はオートキャンプ場を選びますし、綺麗に芝が手入れされている事がほとんどです。
なかなか『地面の凸凹が気になる…』といった場面に出くわす事はありません。
なので優先順位としては
①機能性の高いシュラフを用意する!
シュラフに関しての選び方は、後ほど詳しく説明します。
②最低気温を知った上で、心配ならマットを用意!
マットも安く抑えるなら、銀のマットなどでもOKです!また緊急時などではダンボールなども代替え品として使えます。
③整地されていないキャンプ場に行きたい場合は、コットが便利!
我が家にも1台、僕用のコットがありますが、芝生が綺麗なオートキャンプ場には持っていきません。無料キャンプ場などに行く場合は、コットか厚手のマットがあると就寝時も快適です。
裏ワザを使う!
初めてのキャンプを快適に過ごす為に、当ブログ『SYUMI RABO』では電源サイトをオススメしています!
電源サイトとは?
大自然のキャンプ場ですが、電気が使える電源サイトと言う場所があります。小さなお子さんがいるご家庭の方、初めてファミリーキャンプにチャレンジされる方にはオススメです。
電源サイトを活用して、電気カーペットや電気毛布を持ち込むのも◯
初めての方からすると『それがキャンプ?』と思われる方もいるかもしれませんが、案外ベテランキャンパーの皆さんも、快適にキャンプを楽しむ為に、『真夏は扇風機・真冬は電気ストーブ』など手段は選びません。
我が家もIHコンロをキャンプ場に持ち込んだ経験があります!それはそれは、燃料を気にせず調理ができるので便利でした笑。
皆さんも寒さが気になる場合は、電源サイトを活用して、電気カーペットや電気毛布を使うと子供達も安心して眠れるので、頭の片隅に置いておいて下さい。
※また当ブログ『SYUMI RABO』では、初めからキャンプ道具を全て揃える事はオススメしておりません。これは勿論、経済的な部分も大きく、初めてのファミリーキャンプにチャレンジする際に、かなりの金額となってしまいます。
全てが揃ってしまえば、格安で家族旅行が楽しめるのですが^^;
それともう1つ、誰もが通るであろう道なのですが、隣の芝が青く見える…と言いますか…。
段々とキャンプに慣れてくる頃から、他のキャンパーが使う便利グッズやオシャレアイテムが気になり始めます笑。
『あっちにしとけば良かったなぁ…』
『アレも欲しいなぁ!けどコレも…』
アレもコレも購入していると、お金もバカになりませんし、なにより車に乗らなくなってしまいます…。
キャンプ道具は最低限、必要な物を揃えてからまずは1回目を楽しむ♪
そして、欲しいアイテムが出てくれば少しずつ増やし、愛着を持って長年使って下さい。
シュラフの選び方!
シュラフを選ぶ際に重要なのは、耐寒温度が何度までなのか?を見る必要があります。
例えばこのシュラフですが、耐寒温度はマイナス12度となっていますね。この耐寒温度が低ければ低いほど、寒くても暖かく眠れると言うわけです。
それでも耐寒温度が0度までのシュラフでは、3〜5度くらいになると寒く感じますから、なるべく機能性の良い物を選ぶことをオススメします。
我が家が使っているシュラフは、耐寒温度がマイナス5度までの物と、マイナス15度までの物を使っています。正直、小さな子供と氷点下ほどの寒さの所へ今は行きませんが寒いよりはマシです。暑ければ少し薄着にすれば済む話なので。
それくらい、寒くて寝苦しいキャンプは全てを台無しにしてしまいますので、しっかりと準備しましょう!
※耐寒温度は、他にも快適気温などと言い換えてある場合もあります。
タイプの違い
先程の写真のような形のシュラフは『ミノムシ型』と呼びます。

キャプテンスタッグ
このような形のシュラフを『封筒型』と呼びます。どちらの形を選んでも良いのですが、オススメの選び方は
- 大きなお子さんで一人で寝れるなら、ミノムシ型!
- 小さなお子さんで、一人では不安なら封筒型!
- 大人も一人で眠るならミノムシ型
やはり暖かさで選ぶならミノムシ型になります。ただ、お子さんが小さい場合は、2つのシュラフをドッキングさせられ、パパorママと一緒に眠れる封筒型がオススメです。
あると便利なブランケット!
防寒を考える際に、この季節にあると便利な物といえばブランケットです。ちょっと肌寒い時には膝掛けにしたり、就寝時には毛布がわりに使えたり!
アウトドアで使うので、高級な素材は汚れるので向きませんが、ダウン素材やフリース素材などが発売されています。
オシャレなブランケットなら普段使いもできるので、ママの許可も取りやすいキャンプアイテムです!勿論毛布でも代用できますが、重量もかなり違いますし、なにより汚れてしまったあとの家庭への影響も…。
我が家では大判の、フリース素材のブランケットを愛用しているので、子供と一緒に暖まる事もできます。
秋〜冬だからオススメな理由!
段々と寒くなってくる季節だからこそ、楽しめる事も!一緒に行く仲間・家族に『また行きたい!』と言ってもらえるように、楽しみは用意しておきましょう。
比較的空いている!
まず秋〜初冬だからこその嬉しさは、夏休みシーズンと比べて比較的空いている点です。最近のアウトドアブームで、キャンプ場もかなり盛況な様子となってきました。
『のんびりしたい!』が目的ならなおのこと秋〜初冬シーズンのキャンプは向いています!
夏の終わりからキャンプ場も、のんびりした雰囲気が戻ってきますので、まずオススメな理由として上げました!
味覚狩り!

以前、秋キャンプの紹介記事では詳しく綴りましたが、寒くなってしまった季節でも、まだまだ楽しめます!
11月〜12月に旬を迎えるのが、子供達も大好きミカンです。キャンプ場はほとんどの場合周辺も、のどかな田舎町が多いのでキャンプ場周辺で農園を探してみましょう!
キャンプ場のチェックアウト時間は、早い所だと朝10時頃もあります。帰宅するには少し早いので、せっかく遠くまで来たのなら、周辺エリアで味覚狩りを楽しみ、オヤツやお土産に◯
ワカサギ釣り!

個人的な趣味なのですが、なにかとキャンプに釣りを勧めてしまう当ブログです…笑。そんな、楽しい楽しい釣りを秋〜初冬シーズンでも快適に気軽に楽しめるのがワカサギ釣り!
我が家は関西在住なので、なかなかテレビで見るような『凍った湖に穴を開けて…』といったワカサギ釣りは体験できそうにないのですが、自然湖やダム湖で秋〜冬から盛況を博します。
釣り自体の装備も、初めての海釣りをするよりは気軽に行えて初心者でも楽しめます!
普段は海釣りをオススメしていますが、寒い季節の海釣りはとんでもなく寒いので、のんびりワカサギ釣りの方がお子さんや女性でも気軽に行えるので良いですね♪

また場所によってはドーム型のテントの中で、風の影響を受けずに楽しめるので、寒さの心配も比較的軽減されます。やっぱり、釣った後は天ぷらが良いですね!
暖まる料理と焚き火!
キャンプにおける醍醐味は、なんといっても料理と焚き火が最高!なかなか食わず嫌いのお子さんでも『外でみんなで食べる!』だけでも1つのアクティビティになってしまいます。
お家では調理に参加しないお子さんでも、キャンプ時だけは手伝いたい!なんて子も笑。ウチの子もそうです笑。
料理はスープ物が冷えた体に染み渡り、特に美味しく感じます!是非チャレンジしてみて下さい。
意外にお子さんがいる家庭や、初心者の方は避ける事も多い焚き火ですが、しっかりと危険をわかっていると楽しむ事ができます!
多くのキャンパーが焚き火と一緒に過ごす、ゆったりと過ぎる時間の魅力に取り憑かれ、キャンプにドンドンハマってしまったり!
仲間やお子さんと、ゆらゆらゆれる炎を見ながらゆっくり会話を楽しむのもオススメです!
普段できない会話も、焚き火と一緒なら饒舌になってしまうかも?!
景色を楽しむ!

寒くなってくると空気も澄んで、景色が綺麗に見えるようになってきます。
焚き火と一緒に、天気が良ければ満点の星空が望める事も♪
普段都会で生活している方には、もしかすると1番の驚きになるかもしれませんね!
さいごに
今回は秋〜初冬に初キャンプチャレンジされる方に向けた、注意点ばかりになってしまいました。
『防寒がいかに大事か?』
が伝わっていれば幸いです。多くのキャンパーの失敗も『思った以上に寒かった』事が多いので、防寒の準備はしっかりと行って下さい。
それでも秋〜冬シーズンだからこその喜びや楽しさもあります!
『寒い季節はやめとけ!』
『初心者には向かない!』
なんて言われても、各家庭の休日事情は異なるでしょうし、この季節にまとまって休める方には少ない連休チャンスですから^^;
気をつける事だけしっかりと頭に入れて、せっかくの休日を仲間や家族と一緒に楽しんでくださいね♪