
ポータブル電源とは電気が使えない災害時はもちろん、キャンプや車中泊などのアウトドアシーンでも活躍する大容量の充電池。一般的に普及している、スマートフォンやポケットWi-Fiなどを充電することができるモバイルバッテリーの大容量版にあたる。
モバイルバッテリーとの大きな違いは、大容量という特性を生かし、スマートフォンなどのモバイル機器だけでなく電化製品への出力が可能になっている製品を総じて、ポータブル電源と呼ぶ事が多い。
そんなポータブル電源の購入を控える我が家が、徹底リサーチを行ってきて遂に第3弾まできました!
安全なポータブル電源を安く買いたい!前回記事
前回で有名メーカーから発売されている、ポータブル電源の口コミや性能を調べてみました。
当ブログ【SYUMI LABO】調べにはなりますが、売れ筋商品の中でも安全性などで不安の残る商品などもありましたね…。有名メーカーの多くが外国企業という事もあって、アフターサービス等の不安なども…。
やはりポータブル電源を購入するとなると、3万円以上になってきそうなので失敗や後悔だけはしたくない。
また大容量の充電池に、もしもの事があっては大惨事にもなりかねないので、安全性能は必要不可欠。ここまで調べてきて、今回はいよいよ購入を控えて最終選択をおこなっていきたいと思います!
第1弾。まったく機械に疎い僕が調べてみたポータブル電源の事。性能を判断する上で、よく使われる用語の解説や、安全性能の高さの見方を調べてみました

第2弾。第1弾を踏まえて有名メーカーから発売されている製品をリサーチ。また、さまざまな価格帯での性能差もリサーチしております

【ポータブル電源】最終候補は?
第1弾、第2弾を踏まえ我が家の購入製品候補を発表します。
Jackery(ジャクリ)
アメリカの企業。自国のアマゾン(アメリカでのランキング)では、ポータブル電源のランキング上位を常時独占。
前回調べた結果、不安な点は充電アダプターの発熱…。しかしアダプターの発熱は各社改善中のようで、今後に期待。もう1つの不安点はソーラー充電時の効率の悪さ。これも今後に期待したい。
印象として、不安なのは上記した2点で他社と比較して安全である事がわかった。不安な点が本体ではなく、関連アクセサリーなどが多い印象なので改良品に交換できる点も踏まえました。
またメーカーに対しての信頼度などを考慮して、まずJackeryを候補の1つにあげたい!
Lacita
日本の企業。やはり安全を買うなら、どうしても日本メーカーを候補にあげてしまう。
特に安全性で信頼できるのは、唯一Lacitaのみ※三元系リチウムポリマー電池が採用されている点。やはり安全第1を重視して選考していくと、Lacitaが1番ポイントが高いように思う。
あとは…説明書が見にくいとかありましたが、まぁ問題視しない事にしました。
三元系リチウムポリマー電池
三元系リチウムポリマー電池とは電気自動車などに採用されている充電池です。国産EV車(プリウス)に搭載されている、より安全性の高い充電池。
モバイルバッテリーよりも危険?
ポータブル電源にはほとんどの製品で、モバイルバッテリーと同じリチウムイオン電池が採用されています。いわばポータブル電源とは、大きなモバイルバッテリーをもっているのと同義です。
しかし冒頭でもお知らせしましたが、ポーダブル電源では家電製品なども動かす事が可能です。大容量・大出力が売りなポーダブル電源ですが、安全性には格段の配慮をしなくてはなりません。
この記事をご覧の方にも、モバイルバッテリーが発火したなどのニュースを目にした事がある方も多い事でしょう。
第1弾・第2弾を通して紹介しましたが、現在モバイルバッテリーではPSEマークが付いている物のみ日本では販売が許可されています。
ポーダブル電源はPSEマーク取得の義務はありませんが、有名メーカーでは安全テストによりポーダブル電源にもPSEマークやその他の安全性テストを合格した証が表示されている事が多くなってきました。(代表的で必要な安全性能としては、BMSなどが挙げられます。)
モバイルバッテリーは時代背景やスマホ時代の波に乗り、一般的に普及しました。その為、その危険性も皆さんの耳にも届いている事でしょう。
モバイルバッテリーよりも利便性に富んでいるポータブル電源。キャンプや車中泊などのアウトドアシーンのみならず、災害時などにも活躍が期待されますが、その危険性も必ず把握しておきましょう。
BMS(バッテリー・マネジメント・システム)
BMSとはポータブル電源に使われているリチウムイオン電池の、電圧や温度を、管理し制御する機能。過放電や過剰充電、加熱は故障の原因になり最悪、事故にも繋がりかねない。安全を取るなら、BMSは必要!
候補の2つを徹底リサーチ!
ここからは実際に購入する商品を選定していきたいと思います。これまでをご覧になって下さった方はおわかりでしょうが、我が家には小さい子供もいますので第1に重要なのは安全性!
その次にアクティビティに適しているか?を重視して選んでいきます。
また、人気ポータブル電源でも僕の候補に入っていない商品もあります。理由は第1弾・第2弾でしっかり調べるとそれなりの情報が出てきましたので我が家の候補には入りませんでした。
気になる方は過去記事を参考にしてみて下さい。
Jackery400
製品仕様
- 110000mAh/400Wh
- DC入力:12V-30V、3.5A
- AC出力:100V、2A、60Hz、200W、瞬間最大400W
- シガーソケット: 12V 10A
- USB出力:2x5V/2.4A
- 認定資格:FCC、RoHS、PSE、UN38.3
- 保証:24ヶ月
- 充電温度: 0-40 ℃
- 動作温度:-10-40 ℃
アマゾンより引用
まずJackeryより【Jackery400】を選択。大容量の400Whの製品。出力は200w。
Jackeryポータブル電源400Whは、最大電力200Wの機器が給電できる無停電電源装置です。200Wを超える機器に適用していません。
例えば:ヘアドライヤー 、ヒーター、トースター、電気ケトル、家庭用炊飯器、電子レンジなど。
瞬間最大出力が400wになっていますが、常時安定して出力できるのは200wまでです。コレを超える電化製品には使用できません。
通常全ての電化製品にはw(ワット)数が表示されていますが、わかりやすく考えるなら【暖める】機能にはかなりの出力を必要とするので、それらの電化製品を使う時には特に注意が必要!
コンパクトな設計が魅力!
収納型取っ手が付いており、重量3.6kgで災害時に坂道や階段を人力で運ぶ場合や、停電時などでも片手で持ち運びができるので懐中電灯を持っての作業にも最適。
使用用途

キャンプや車中泊などのアウトドアシーンは勿論、災害時の防災グッズとしてオススメ。コンパクトかつ大容量なJackery400は小型ドローン、電気毛布、ミニ冷蔵庫などに使用可能。車中泊 、キャンプ、国内旅行、屋外での撮影、釣り、天体観測などのアウトドア全般で使用できます。
純正弦波
AC100Vコンセントは純正弦波を採用しているので、パソコンやテレビ、スピーカーなどの精密機械にも使用可能。
400Whの容量計算
液晶ライト(5W)が約69.6時間、ノートパソコン(50W)が約6-7回、小型ドロンが約6-7回、携帯電話(12W)が約35-40回、ミニ冷蔵庫(40W)が約8.5-12時間使用できます。
充電は3パターン
ポータブル電源は3つの充電方法があります。ACアダプター、シガーソケット、ソーラーパネル。どんな場所でも、ポータブル電源への充電が可能です。
液晶パネル

僕みたいなポータブル電源初心者に嬉しいのは、液晶パネルでわかりやすく表示されている点。電池の残りをパーセントで表示してくれるので、計画的に電池を使用する事が可能となります。
価格がお手頃
ポータブル電源ですので安いと言っても○万円以上です。それでも他社製品と比べて、求めやすい価格に感じました。
注意点
1部ユーザーから指摘があった【操作音がうるさい】という問題は、新製品では改善がされています。ただ、現在は旧製品の販売も継続している為、新製品を希望する場合はメーカーもしくは販売店に相談する事をオススメします。(2019/08/25現在)

エナーボックス

製品仕様
- 120,000mAh/444Wh
- DC入力 12.5〜24v/6A(最大)
- AC出力 100v 60Hz /400w(定格)
- シガーソケット 9〜12.6v
- USB出力 5v-2.1A(各ポート最大)
- 認定資格 UL PSE BMS MCU
- 動作適応温度 -10℃〜40℃
- 保証 30日間無理由保証
- 12ヶ月メーカー保障
Lacitaから発売されているポータブル電源は、このエナーボックスのみ。先程紹介したJackery400より少し容量が大きな444Wh。違いは高出力の400w。
本体の電池容量が120,000mAh(444Wh)の超大容量。iPhoneを最大で約700時間、電気毛布を約18時間、車用炊飯器を約3回も利用することができます。さらに出力は従来に比べて約3倍の正弦波AC400Wハイパワーを実現。比較的消費電力の高いポータブル調理器具やヒーター、冷蔵庫やテレビなどの白物家電にもお使いいただけます。
アマゾンより引用
使用用途

Jackery400と基本的には使えるシーンは一緒です。キャンプ、車中泊、ドローンの充電、屋外での撮影、釣り、DIYなどのアウトドアシーン全般。また防災グッズとしても勿論活躍が期待される。
大きな違いとしては、出力が400wまで可能な点。これにより特に冬場の暖める機能を使う電化製品(電気毛布など)も幅広く使用可能。
また純正弦波を採用しているのでパソコンなどの精密機械にも使用可能。
重量・サイズ
重さは約5kgと女性や子供が片手で扱うには少し重たいだろう。サイズは幅が約30cm奥行き約13cm高さ約18cmと非常にコンパクト。
安全性
エナーボックスを候補に挙げた最大のポイントは安全性!PSEやBMSは勿論採用されているのだが、このエナーボックスには※MCUも採用されている。
従来の他社製品にはBMSやMCUはどちらか一方しか採用なれていませんでした。エナーボックスではこの2つの安全性能を掛け合わせた、独自のバッテリーコントロールシステムを採用(特許出願中)。
三元系リチウムポリマー電池が採用されている点は他社に今のところ類似商品がない為、圧倒的に他社と比べると安全性能が高い。
変換効率

もう1つ注目したいのは、電力の変換効率。『この電化製品は44wを消費するから444Whなら10時間使える!』といったものではなく、内蔵電池(直流)を変換してAC出力(交流)するにあたりロスがでます。この変換効率が高いほど実際に使用できる電力量は多くなります。
MCUとは?
基本的には、CPUとメモリ、I/Oなど周辺機能(周辺LSI)から構成され、外部からのデジタル信号を読み取り、メモリに書き込まれたプログラムから信号を出力して機器や機械の動作の制御を行う。

ポータブル電源のオススメ購入方法と注意点
やはり一般家庭で購入するには、まだまだ高額なポータブル電源。数万円は必ず覚悟しなくてはいけません。ただできるだけ安く買うならアマゾンや楽天など、ポイントが発生するネットショップが若干安いです。
また急ぎでは無い場合にはamazonのタイムセールを利用する事でも、少し安く購入する事が出来ます!
もしもポータブル電源を防災グッズとして購入を検討される場合、災害発生時では購入することが難しくなるようです。
災害発生時、特に大規模停電が起こるとポータブル電源の需要が劇的に高まる為、一時品薄状態に陥る事もあるそうです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?今回は2つのオススメポータブル電源を紹介させて頂きました。Jackery400とエナーボックスは安全性能でも購入者レビューでも、他社製品よりも安心して使用できそうです!(SYUMI LABO調べ)
是非、お家族でも話し合ってみて下さいね!